さて、これまで見てきた3つのパターンですが、「食べ物をくれるパターン」は言わずと知れた日本バージョンですね。慈悲深いと言えば慈悲深いし、甘いと言えば甘いとも採れます。
困っている人を助けるのは当たり前で、例えそれが自分の行いが悪くてその事態を招いたものでも、反省すれば暖かく助けてあげようとする日本人の優しさと同時に、甘さも伺えます。更に、読み方によってはこうも採れます。アリはキリギリスに「食べ物をあげる代わりにバイオリンを聴かせてほしい」と言いました。そこには「キリギリスが惨めにならないように」という、日本人ならではの気配りも感じさせてくれます。
また、この事を他の視点で捉えてみても、自分の得意なものがあれば、それを用いることで「困った時でも生き延びられるのでは?」って事も考えられるでしょう。