便秘でぽっこりお腹の方へ

さて、次は脂肪ではない「ぽっこりお腹」の方だった方へ書いていきます。脂肪でないなら「お腹のむくみ」などの原因と考えられます。(もちろん痛みなどを伴う場合には病気の恐れもあるので早めに受診が必要です。)しかし「便秘」「ガスが溜まる」なども考えられるのでそちらをまず書いていきたいと思います。

では、「便秘」でお腹がぽっこりの方です。よく3日以上お通じがないと便秘かな?と考える人が多いようです。ですから「私は3日に1回は出るから便秘じゃない」「ぽっこりの原因は違う」と考えるかもしれません。しかし本来は、良い腸内環境なら排便は1日1回あるとも言われています。通常は食物を摂取したら、消化から排便まで24時間くらいを考えます。普通の便は80%が水分なので、腸
に長い間便があると、水分は腸に吸収されて70%以下の硬い便になり、出にくくなってしまうそうです。要するに、出ないから硬くなる、硬くなるから出ない、の悪循環になるという仕組みです。
ですから「1日1回」が通常と考えて、それを目標とすることが必要でしょう。

通常の便秘の改善方法としては、とにかく食物繊維をよく摂ることと言われます。食物繊維を多く含む便は水分を吸収するので適度な柔らかさを保ち、スムーズな排泄を可能にしてくれます。腸の掃除もしてくれる大切な成分でもあり、善玉菌の餌にもなるので腸内環境を良くしてくれるという、良い循環を生みます。

ですから便秘の方は、食物繊維を多く含む食品を摂ることは大切なこととなります。
「たけのこ、ごぼう、きのこ類、こんにゃく、海藻、果物、穀物」などですね。しかし、ここで大切なのが「これらの食品の中で、自分と相性の良いものを見つける」こと。

ここが一番大切だと思います。何故なら次にあげる「ガスが溜まる」事にもつながってしまうからです。食物繊維は小腸で吸収されないので大腸に移動し、消化吸収できない分は腸内細菌のエサになります。細菌達がそれを分解する過程でガスが発生する。もともと腸の動きが悪いので、便秘という事であれば、食物繊維の摂り過ぎが反って「ガスが溜まって苦しい」ということにつながってしまうからです。