「あの人、いい人だよね」なんて、よく聞いたり言ったりします。
また、いい人とは自分にとって都合のいい人だったりもします。

とは言え、誰にでも「いい人」と言うなら、他人に共感したり他者を助けようとする人は、取り敢えず「いい人」と言えそうです。

パーソナル心理学ではこの「いい人」を「協調性が高い」と言います。

「感じがいい人」「協力的な人」などの好印象をもたれる人は協調性が高いし、逆に「意地悪」「感じ悪い」「対立的」など悪い印象をもたれる人は協調性が低いってことになります。
実際、人が初めて会う人に求めることがこの協調性だと言われています。

誰でも初対面では無意識に「この人は自分にとって見方なのか?それとも敵なのか?」を、判断する基準においてしまうということです。

この協調性、「いい人」「優しい人」「他者を助ける」など、魅力的な人柄がイメージできます。

こういう人こそ運が良さそうですが、これが不思議なもので現代の心理学の視点を用いて色々な角度から包括的に見てみると、どうも「運の良し悪し」と協調性にはあまり関係がないようです。

実際、利他的な行動は成功に恵まれたり、幸福度を感じやすいというデータも幾つかはあります。
ですが協調性は「運」や「成功」とあまり関係が無いとされていることも確かです。

では「協調性が低くてもいいのか?」と言えば、誰でも少し考えれば解りますが、この数値が低い人は人間関係をギクシャクさせてしまったりするのでグループで行う仕事などには不向きになります。
自己主張が強くなるのもこの協調性の数値が低い人の特徴でもあります。
とは言うものの、自己主張が強いのは目的を達成する原動力にもなることがあります。

よく「運は人が運んでくる」と言います。人間関係が良好ならその運やチャンスも運んできてくれるはず。
例えば「〇〇君、この仕事は君の得意分野だと思うから、ぜひ君に頼みたいんだが・・・」
「いや・・その分野ならもっと得意な△△さんのほうが適任ですよ・・・・」
と、両者の事を考えて、いい人なら言っちゃうかもしれませんね(笑)

要するに、いい人は「運がいいとも言えない」「目標達成しやすいとも言えない」「成功しやすいとも言えない」。しかし、良い人間関係を築けるし、幸福度も高いと言えます。