普通は、態度や行動が言葉と違う人とコミュニケーションをとれば、誰でも戸惑いますよね?
これがもし、その行動をとった人よりも自分の立場が弱いなら、恐れを感じたり、自分に敵意があるように感じてしまうこともあります。
この相反する二つのメッセージを同時に与えることを、心理学ではダブルバインドとか二十拘束とか言います。
例えば母親が子供を叱るときに矛盾するメッセージを同時に与えると、子供は強いストレスを感じて混乱してしまいます。統合失調症にもなりやすいとも言われています。
顔では笑ってても言葉では「〇〇ちゃん、そんな悪いことをしてはダメ」などと言うのがそれに当たります。当然、子供は大人よりコミュニケーションスキルが少ない為、混乱するのも当然でしょうね。
また、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者であるアルバート・メラビアンが1971年に提唱した「メラビアンの法則」というのがあります。
人は他者と話をするとき、ただ単に言葉だけでコミュニケーションをしているわけではありません。言葉のコミュニケーション以外に視覚情報や聴覚情報など、言語に頼らない非言語コミュニケーションを意識的または無意識に感じとってコミュニケーションをとっています。
要するに、メラビアンの法則を用いれば、「矛盾した情報を与えられた人は、ボディーランゲージや見た感じの方が、言語によるメッセージの内容よりも優先してしまう」ということです。
こう言われると、キツネが木こりにお礼を言えなかったのは当然ですよね?
やはり言った事と行う事を一致させないと、「人にもなかなか信用されない」って事ですかね?
しかし、もっと怖いのは「自分自身に信用されなくなる事」かもしれません。
と・・偉そうな事を言いつつも・・・なんと・・・このお話しの中で「木こり」を「猟師」と三か所も書き間違えて矛盾する情報を提示しちゃいました。私こそ信用されませんね(泣)すみませんでした。
ちなみにもう直しちゃいました。でも、意外と読めたでしょ?(笑)いやいや・・・本当にすみませんでした。