先程述べた細菌などの大きな異物の侵入に対しては、好中球などの顆粒球が主に働き、ウィルスなどはそれだけでは充分でないために、単球(マクロファージ)、リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)などがシステム化して撃退するようにしていましたよね。

実はこれらの免疫系は、単独なシステムで働いているだけでなく、自律神経や内分泌腺などの影響を受けています。
ですからリンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)などを良く働かせるために、、まずは自律神経のバランスを良くすることが免疫力のアップにもつながります。

よって、交感神経が優勢で「常にイライラしていたり、焦っていたり、不安や恐れが多い」時などは交感神経が優勢の状態となり、自律神経のバランスを崩してしまいます。すると働いてくれるはずの免疫系が上手く働かずに、病気に罹りやすくなります。そのような時は、リラックスを心がける事で自律神経のバランスが整い、リンパ球の働きも良くなってくるので、病気に罹りにくくなり、ウィルスなどに感染しても重度化しにくくなります。

同時に、間違えてはいけないのは、リラックスするのが大切だからと言って、ただ一日中ボーっとしていれば良いわけではありません。こんな人は逆に積極的に、且つ適度に身体を動かして交感神経を活性化する事で、自律神経のバランスを整える事が出来てきます。

大切な事ですから、次回はNK細胞の活性化も書いていきます。