以前、善悪について書きました。今回は少し視点を変えて、サイコパスについて書いていこうと思います。

「悪」と言えば、最近ではサイコパスなどを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか?
人口の約1パーセントの割合でいるというサイコパスですが、反社会性パーソナリティ障害に分類されます。
反社会性パーソナリティ障害は、
1.法律を平気で破り、軽視する
2.他者を騙し、平気で嘘をつく
3.衝動的で計画性がない
4.安全性を考えずに行動する
5.攻撃的で、他者を傷つけたりいじめたりしてもそれを正当化する
6.良心や罪悪感がない
などの特徴を持つ障害を言います。

反社会性パーソナリティ障害にはサイコパスの他、ソシオパスと言われる人達もいます。特徴は様々ですが、サイコパスが通常の人と比べて脳の構造や機能が違う為に起こる先天的なものならば、ソシオパスは育った環境が劣悪な環境だったり、虐待やトラウマになってしまうような何らかの出来事が原因の、後天的な要因でなってしまうと言われています。

ソシオパスは人口の約4パーセント程いると言われ、サイコパスの約4倍もいます。サイコパスと違う特徴は、衝動を抑えることが難しいという事です。その為、怒りっぽいと言うより「ぶち切れる」ような言動や行動をとってしまったりします。それ故、一つの仕事や一人の人と長く付き合う事が難しくなり、職や人間関係も常に変わりやすい傾向があります。
ソシオパスもサイコパスも「他人と共感が出来ない、社会のルールを守らない、他者に危害を加えても良心が痛むことや罪悪感がない」という類似点も多くあります。しかしソシオパスの人は、犯罪を犯す際は衝動的で無計画になりやすいので、当然、検挙される確率も高くなります。
その点、サイコパスの方が犯罪を犯す場合は冷静で計画性もあり、合理性がある為、ソシオパスよりも検挙されにくく連続殺人などを起こしやすくなってしまいます。衝動的で攻撃的なソシオパスの人ですが、冷静で計画性があるサイコパスの人の方が恐い存在かもしれません。

このサイコパスの人ですが・・・
「悪とサイコパス2」につづく・・・