勿論、この団体に所属していない神社も多くあるようです。
日光東照宮、靖国神社、伏見稲荷大社、気多大社、常陸国出雲大社なども所属していないようです。よく知られている天理教、金光教、黒住教、御嶽教、大本などの神社神道系の教団もそうですね。
「神社神道」は、天皇を現人神として伊勢神宮や皇室をメインにして祭りを行うものです。
日本人の生活と伝統的に結びついてきた宗教でもあると思いますが、本来はそれだけが神道ではありません。
一口に「神道」と言っても多種多様です。
まず、純粋に大自然のすべてに畏怖し信仰の対象にしたものがあります。
また、その土地により独自に育ち、成り立っている教えや考えもあります。
更に教典や教会があり、教祖や創始者がいて組織的に布教活動もする神道系列の団体などもあります。
「神道」ではなく「古神道」といった場合には「古代日本からあった日本ならではの信仰があった」ことを仮定しています。そしてそれを「現代に蘇らせたのだ」と主張する宗教の事を一般的に「古神道」と言います。
現在まで神道として伝えられているものや神社で行われている多くの事は、実は昔から引き継いでいるものではあるものの、仏教を始めとしてあらゆる宗教(※)の影響を受けています。
※1仏教、密教
※2儒教
※3道鏡
※4キリスト教
※5ヒンドゥー教
など
「古神道」を復興させるという事は、「神道」と言われるものが「古代の考えのものとは違ってきている」という考えが背景にあるからでしょう。
では、古代の日本人が持っていた信仰や思想などをどうやって知ったのか?という疑問が湧いてきます。
そこで登場するのが、皆さんも聞いたことがある本居 宣長(もとおり のりなが)さんです。