次に、社会心理学で「好意の返報性」というのがあります。

本来、人の心には「人から何かをしてもらえば、何かを返したくなってしまう」という心が無意識に働きます。

例えばあなたが「センスいいね」「頭いいね」などと相手に言ったとします。その言葉で相手の気分が良くなれば、同じようにその相手もあなたを「気分よくさせたいな」と、無意識が働きます。

その為に「好意」という形で「可愛いよね」「君は優しいね」などと、何らかの長所を見つけ返そうとするか、何らかの行動で返そうとするものです。

しかし、好意の返報性が当てはまらないこともあります。
明らかにお世辞だと相手が思ってしまう場合や、思いを寄せられても、相手が元々嫌いなタイプの場合、自分が好意を持っても相手はもっと大きな課題や問題を解決しなければならない事情がある時など様々でしょうが、通常であれば「好意の返報性」は起きやすいと思います。

要するに、単純接触効果も好意の返報性も、大切なのは「受け取る方がどのように受け取ったか」です。
受け取る方が「迷惑と受け取るか」「好意として受け取るか」、この見極めが大切になるという事ですね。